活きた人生戦略

活きた人生戦略はどう築けばいいか

自分の人生のこれまでを振り返ってみた時何となく一つのストーリが見えたので書き残しておこうと思います。

 

たぶん物心が着いていたので、5歳か6歳とかだと思うのですが、親の祖母が亡くなり、遺骨というものを初めてみました。その時初めて「死」というものが何なのかフワッとした感覚で知った気がします。それまで定期的にお見舞いにいってはお小遣いをもらい、お菓子をかっていた日々が突然なくなるんです。もう祖母はいない。この感覚、当時の自分には分かるようでわかりませんでした。その後、小学生後半か中学で「救命病棟24時」を見たとき、命を救うってものすごい事なんだとテレビ越しで感動したのを今でも覚えています。この感覚が忘れられず、この感覚を実現したくて医療に携わろうと思ったきっかけでした。この時、自分のキャリアのベクトルが定まったと言っても過言ではないかもしれないです。

それから、いのちを救う仕事につきたくて、医学部を当初目指していました。医療といえば医者です。表面的な考えでしたがそれが一周回っても当時の自分には目標となっていました。

けれど、いざ大学受験となったとき、違和感を覚えました。医者が症状を見るけれど、処置は薬、患者も効く薬を処方されることを望んでいる。この時薬って医療に欠かせないものなのではないか。そうだとしたら、薬を通して医療に貢献していく人になろうと思いました。そして薬学部に入り、薬剤師になり、臨床現場で活躍を夢見ました。

転機が訪れたのは臨床実習の時です。一人の患者さんに出会いました。出たばかりの新薬を飲んだことで症状が回復していく様子を目の当たりにしました。乳ガン患者でした。「腫瘍が小さくなってねー」と喜ぶ笑顔。

 

あ、こういう人を増やしたい。

 

そう思いました。それから就職活動は医薬品開発職に限定し、今の職種につくことになりました。

 

ここまでを振り返ったとき、キャリアというのは決待っているようで決まっていなくて、目の前の出来事一つ一つで変わっていくものなんだと知りました。でも、基盤となる軸がある事が同時に大事です。

いのちを救う、これを成し遂げる人生にしたいと思っています。どんな形でそれを成し遂げていくかはこれからも変わるかもしれないですし、変わるものだと思います。

けれど、目の前のことをひた向きに向き合うというプロセスから産み出されるということは確かなことかと思います。